猿板

遊山黒子衆SARUの記録

秋猿2006北岳遊山 10月8日頂を目指すこと

桂

◆懐深き森
 南アルプスは森が良いと聞きます。
その水量豊かな大樺沢沿いのコースは
雨量も多いのでしょう、
水を好む桂などが大きく育ち、
北の上高地などと一味違った
美しい風景を見せてくれました。
正にSARU好みな森です。

◆二俣
 長い沢添いの道は、
昨日よりは治まったものの、
時折強い風の固まりが吹き抜けます。
 やがて道は二俣の分岐に出逢い、
我々は肩ノ小屋へ行く右俣コースへ。
今回は小屋を越え、頂上にザックを背負って上がり、
頂上を越えて北岳山荘にビバーグ
翌朝左俣で下る三角コースを取ります。

 さあここからは葛籠折れの急登が始まりますが、
朝の斜陽に透ける紅葉が、
幻想的な風景を醸しだし、
我々を励ましてくれているようでもありました。

◆振り返れば鳳凰三山
 稜線に向かってのキツイ登りに向かいます。
ドンドン高度を稼げば視野も開け、
振り返れば鳳凰三山が紅葉に映えています。

北岳荘厳なり
 開けた小太郎山分岐に着けば、
目の前の巨大な北岳がかかってこいと迫り、
見上げればバットレスには霧氷が輝いていました。

 流石南アルプスの主峰です。
そのどっしりした秀麗な山容には、
もはや言葉はありません。

◆稜線へ
 分岐でしばし休憩の後も、
葛籠折れの急登は更に続き、
やがてハイマツ帯に出会えば
稜線が近いことを感じます。

広河原を出て約5時間。
風が強く吹き付けるなか、
一気に眺望が開け稜線に達しました。

右に折れ広い尾根をしばし進むと肩の小屋です。
庭先を借り強風を避け一本立てましょう。
 
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