陽だまりに蕗の薹が咲き
春の訪れを告げていた。
この様な人間の営みと共に
生きている植物もある。
◆日本人の知恵
人が開いたこの草刈り場や
人里なども自然破壊と言えばそうだが
その環境に適応した生態系が発生し
日本人はそれと共に生きてきた。
◆花の聖地
駒ちゃんが毎年楽しみにしてる
花の群生地は急登を登り詰めた
頂上手前の窪地にあった。
「延齢草が咲いてる」
でもここの開花も遅いようで
また来ないといけないようだなぁ。
◆頂へ
笹に覆われた道で頂上を目指す。
ここは鹿はいないの?
「鹿は鹿でもカモシカがいるよ」
正常なことだよ。
四国のような鹿の食害はなく
植生は保たれているようで
笹床にはバイカオウレンも咲いていた。
「まだこれから
一面真っ白くなるのよ」
◆展望所
笹と樹木に囲まれた
標高1699mの山頂を後に
駒ちゃんお勧めの展望所に向かった。
風越山山頂から10分ほど
奥に進んだ場所にある展望所は
木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳、三沢岳など
中央アルプスの高峰を見ることができる。
「今日は雲の中だねぇ
やっぱり稜線は雪だだろうね」
これも一期一会。
やっぱりまた来いと言っているんだろうね。
雪形の駒かけのぼる駒ケ岳 井口幸朗