猿板

遊山黒子衆SARUの記録

立秋の三辻山遊山 秋立つ

                                                               

 「ミンミン見つけた!」

日本と中国に分布するセミ科の一種。
黒地に緑の斑紋があり翅は透明で
盛夏に強く「みいんみんみん」と鳴く。

◆忘れられた園地で
 tochikoが煎れた珈琲飲みながら
蟬時雨と囀りを聞く静かなひととき。

 これらを気持ちいいと感じられる
日本人に生まれて良かったと思う時。

◆深く分け入る
 40年毎週末山を歩いてきて
山に登ることでメンタルが変わり
僕らも雑念が消えることを感じて
他の人の多くも感じていると思う。

     

例えば熊野那智大社は長い参道登って
心的、精神的な変化が少しずつ現れ
ピークに達したとき神社に辿り着く。
これも遺伝子に刻まれた記憶だと思う。

 「これシキミも実でね」

 “奥山のしきみが花の名のごとや”

万葉集にも詠まれた猛毒の実を結んでも
仏前に供えて永く日本人と共生してきた木。

 「和尚さんの読経みたい」

 ほんと短い命の蟬時雨は
生死の境にあるんだろうなぁ。

                       

◆森の中のもう一つの森

 「さあ おしまい」

 三辻山のまほらと感じる
主稜線にある鞍部に至る。

 古来神社の殆どは山に奉られ
災害の際に集まって助けられて
その時は古い神社に行けば大丈夫。
世界中もだいたい聖地は山にある。

◆かえり道
 科学的に証明されていないが
人体には効くツボの理論では
見えない「気」と考えていて
大地にもツボがあると言われる。

気という見えないエネルギーの
通り道が山や谷にも走っていて
集まったり交わったりする処が
分かる人には分かり感じている。

                 

気が地場か放射線とか解らないけれど
他と違う処に古代人は鋭敏だったから
「ここ何かヤバいところ」だと感じた
岩など近づくと胸騒ぎを覚えた処に
誰も近づいてはならないと縄を張った。

これがだいたいの神社のはじまりで
だからまず山があり巨石、大木、滝
こういう大地のツボみたいなところを
祀り始めたのが縄文時代と言われている。

                                           

 「わいちゃんも
     楽しみゆうろうか」

 来てよかったってメッセージあったよ。

      「良かったね!」

 「ありゃ 今日は平日やに」

        「夏休みやきね」

 明日はウチでおきゃくです。

                                                   

 「そりゃあえいわ
    チャーシューオマケしちゃお」

 「ありがとうございます」

        頂きます (^_^)

                   秋たつや何におどろく陰陽師  蕪村