猿板

遊山黒子衆SARUの記録

冬至に入る奥物部の森 氷柱

                                         

 お前も30年近くなるんやなぁ。

 平成7年生まれのジムニー
今日も難無く僕を運んでくれた。

◆登り口のこと
 標高約950mの登り口
軽い雪の層は5cmくらい
気温2℃は例年並みだろう。

 冬山としては快適だな。

 さて 行ってくるよ。

                 

◆林道のこと
 西熊山頂は雲の中。
稜線は少し雪雲が残ったな。

 林道は白髪山の北面に敷かれ
北側に深い奥物部の森を見渡せる。

 白髪山は南北に切れ落ちて
その急な標高差で風が吹き上がる。
特に風の通り道となる渓筋は面白いが。

 今日は風がないなぁ。。。

                                                   

◆風のこと
 そして樹木を伐った林道も
風の通り道となり積雪も動く。

 これは風の形「風紋」で
風の強さを教えてくれる。

また樹氷や霧氷はもちろん
木の枝や幹への雪の附着も
風の具合で微妙に変化して
風向きなどを教えてくれる。

                       

林道が巻く渓へ下る尾根筋も
風がぶつかり雪を吹き飛ばすため
地面が凍りやすく注意を要する処。

 風が残してくれた気付きだ。

◆水のこと

 しっかり凍ったな。

 白髪から出流渓水が
幾筋ものつららを垂れていた。

 冬のシャンデリアだ。

                                                   

早く凍れば空気を抱き白く
ゆっくり凍れば透明になる。

 氷は気温を教えてくれる。

 

 自然現象に目を向ければ
多くの気付きと学びを得られる。
野遊びっていつまでも楽しいものだ。

                    青空の流れてゐたる氷柱かな  茨木和生