猿板

遊山黒子衆SARUの記録

剣山小屋閉めの遊山 冬の鳥

                             

 Y'sと待ち合わせた登り口。
気温12度は小春日和と言える

 僕は完全に
ウエア選択を誤ったなw

◆待つとき
 いつもの民宿は先に閉め
下山時に立ち寄るお店で
Y'sを待つことにした。

 1時間ぐらいだろうな。

 今日は泊まりだからね。
剣山の水のクラフトビール
ホットサンドでのんびり待つ。

 いい時間だよなぁ。。。

                     

                           = PADDLE BREW

◆分け入る

 「見て!エナガもおる」

 スズメ目エナガ科の鳥。
尾羽は黒く長い山地の森林で繁殖し
冬期は人里にも小群をなして現れる。

 「あっちはコガラや」

 Y'sと落ち合い出発した
登り口の木々に鳥の群がいた。

 幸先のいい始まりだなぁ。

                                                       

 剣山への山道は
標高1420mに鎮座する
劔神社の鳥居を潜り始まる。

◆信仰の森
 山道は不浄のものの侵入を禁ずる
注連縄を潜り信仰の森に分け入った。

                       

古代信仰の神は高き山にあるとされ
国生みの原点である淡路島から見て
最も高い山である剣山は霊峰として
神話の頃から認識されていたと伝わる。

 この枯れた風景が好きだなぁ。。。

日本最古と言われる信仰が守られた
剣山は天然自然の山懐を持っている。

           

 Y'sとも3年になるかなぁ。。。
tochikoのいい相棒になったよ。

◆まわり道
 今日も急な登りの近道に入らず
山懐深く緩やかに登る回り道に入った。
これも山泊の楽しみ方の一つだろう。

 水場で一本しょうや。

                       

 「ウエアを誤った!」

 山道は祖谷川の源流に至る。
手のひらを洗えば身体が冷やされる。
この源流の湧き水は枯れることはない。

 ここも鳥が多いなぁ。。。

 ゆっくり標高を上げる山道は
ブナ林から亜寒帯ダケカンバの森に入る。

 「和宏さんの置き土産場やも」

                 

 「一本しょうや」

 山懐を西南に巻く山道から
剣山弟峰の次郎笈が見え始めた。

 今日はほんとに暖かい。

                   冬の鳥冬の林にいのち澄む  吉村たけを