にじかくれてみえず
陽の光が弱まり曇り空が多くなる
雨が少なく空気が乾燥し
虹が見えなくなる頃とされる
この日は
いつもお世話になっている
剣山頂上ヒュッテの
小屋閉めの頃に合わせて
訪れました。
登山口は抜けるような青空で
野鳥も駐車場の近くまで来ています。
次郎が襞に影を描き迎えてくれた
西島駅から先は
徐々に標高を上げるため
ゆっくりと歩きます。
尾根道からは
東の空に温かな小屋を暖めるような
遅い月が昇り
西の空は太陽が傾きかけ
そこに影を落としていました。
居場所までもうひと頑張り
ヒュッテで過ごした時間は
本当に温かな気持ちに包まれた幸せな二日間でした。
今年もお世話になりました。
冬の鳥光の粒となつて去る 仙田洋子