南西諸島に台風12号が接近し
高気圧の縁辺で湿った空気が流れ込む
太平洋側ほどスッキリしない天気となる。
◆空を観る
大陸から秋の高気圧が張り出し
本土への台風上陸は防いでくれるが
高気圧の縁に入る四国は不安定で
早い時間で完結する山がいいだろう。
まだ寒気は四国に降りないが
台風から護ってくれるのなら
一時の暑さは我慢だろうなぁ。
◆川を遡る
「稲刈り跡が青々してきた」
二十四節気は白露に入る休日
tochikoとかよう三辻山を訪れた。
二期作も始まっちゅうろうね。
山間県道で鏡川源流を目指した。
南の海水温が高く発生する台風は発達し
大陸の寒冷渦の南下も早く大気は不安定で
今年は秋の長雨で静かに秋深まるとはいかない。
「ここは山桜が多いきねえ」
県道沿いの森に見えはじめた秋色は
確かに紅葉が早いヤマザクラの様だ。
◆谷間を登る
「先週の
台風やろうか」
県道が添う鏡川は水量を増した。
平地は晴れても山は降るもの。
太平洋に向かって東西尾根を張る
土佐は「南」と呼ぶ海からの風が雨となる。
災害も多いが水が豊かなことは良いことだ。
◆峠に上がる
「雨が降ってきた」
県道は葛籠折れに標高を上げる。
レーダーに映らない弱い雨雲でも
谷間でぶつかりあって雨を降らせる。
目指す稜線は雲の中にあるが
降っていても長くないように思う。
そんな不安定な天気の中の三辻山は
どんな一期一会を見せてくれるだろう。
秋の雨しづかに午前をはりけり 日野草城