猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の日々遊山 夏の器

積雲

 快晴に恵まれた街の気温は
朝からぐんぐん上がりはじめ
低空にある積雲が発達している。
こんな日は山に行くもんじゃぁない。
◆道草のこと
 仕事の山場を越えた
tochikoの心身を癒すために
母の待つ梼原に帰る道すがら
友人のお店に立ち寄りました。

◆出会うこと
「まぁ いらっしゃい
 いつも忘れた頃にやってくるね」
私達は災害なんでしょうか(笑)
                  
陶芸家小坂明さんとは
ご夫婦で東京から土佐の須崎市
移り住んだ頃からのお付き合い。

人間国宝の窯元で学ばれ
美大で後進の育成に尽力された
小坂さんの焼き物に出会ってからは
外の選択肢を失ってしまいました。

◆文化とは
 小坂さんからいつも学びを頂く。
河童さん たとえば千利休の茶道は
今まであったものを全て排除した
アバンギャルド精神の元に確立したもの。
             
だから後継者がその茶道に固執するのは
利休の精神を継承する事になるんでしょうか?
美しい日本、伝統を大切にしようと唱える
今の首相が日本文化を守れるのだろうか?

 「私は日常の器を焼いているから」
そんな小坂さんの奇を衒う事ない器が
私達の生活にしっくり落ち着くのは
        
形は変化してきたとしても
永い年月培われた経験と技術が
きちんと継がれてきたせいなのでしょう。
 よっし!今夏のビール呑みはこれや!
             


  人もわれもその夜さびしきビールかな  鈴木真砂女