猿板

遊山黒子衆SARUの記録

霜降に入る加持の森遊山 稲架け

                                                 f:id:kurokoshusaru:20211024184026p:plain

 低気圧が本州の東海上に進み
大陸から高気圧が張り出すため
西高東低の冬型の気圧配置になり
太平洋側は日差しの届くところが多い。

◆空を観る
 高山に初霧氷と初霜が降りても
この時期は寒暖一進一退を繰り返し
「ひと雨ごとに」季節がすすむ。

f:id:kurokoshusaru:20211024184105p:plain

◆遅い月の出
 再び冬型気圧配置に入る週末は
tochikoと四国山地の中心に聳える
本山郷の霊峰梶ヶ森を訪れた。

f:id:kurokoshusaru:20211024184147j:plain

「昨日のお月さん綺麗やった」

今朝の高知市は晴れて
先週より冷え込んでいた。

 これってもしかするかも。

                             f:id:kurokoshusaru:20211024184257j:plain

◆川を遡る
 大豊ICで高知道を降り
吉野川に沿う山間国道を走る。

f:id:kurokoshusaru:20211024190518j:plain

 国道から見上げた梶ヶ森には
北から流れ込む雲が架かっている。

 頂上は霧氷かもな。

                       f:id:kurokoshusaru:20211024191224j:plain

◆山里を見る
 吉野川を離れ佐賀山川に入る。
八畝の棚田には稲架が並んでいた。

f:id:kurokoshusaru:20211024193050j:plain

 「梼原も干し始めたで」

これで本当の味になるんだなぁ

                       f:id:kurokoshusaru:20211024193324j:plain

 秋が深まり冬空になる梶ヶ森は
どんな一期一会を見せてくれるだろう。

f:id:kurokoshusaru:20211024193538j:plain

                  夜の稲架の甘き香を子の寝床まで  細見綾子