猿板

遊山黒子衆SARUの記録

雨には雨の遊山 石もの

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 昨夜から土砂降りだが
梅雨前線の北上にともない
午後は一旦回復に向かいそう。

◆人を追う遊山
 昼前後の止み間を狙って三ツ辻かと
峠の直販所に電話をかけるが誰も出ない。
 お目当ての山菜蕎麦が食べられない!
仕方ない明日の朝に賭けようか(笑)

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◆港町へ
 そんなぽっかり空いた休日は
馴染みの陶芸家のお店を訪れた。

 「小坂さんとも20年やね」

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 人間国宝の窯元で学び
武蔵野美術大学で講師を勤め
日本クラフト展の審査員を経て
後進の育成にご尽力された小坂明さん。

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個展開催など日本各地を訪れ
須崎市野見の風景を気に入って
お江戸を離れこの地に移り住み
陶芸活動を続けている。

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◆楽しい一時

 「いらっしゃい
   忘れられたかと思ったよ」

 夏にビールを飲むための
青い石ものがないかと思って来ました。

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 「これ銀を施した久々の新作だ
   100年経つと良い色になるんだよ」

 気が遠くなる様な話ですねぇ・・
だから青い石ものが欲しいんですけど。

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「これみてこれ
 栗原はるみちゃんが載せてね
 すぐ完売しちゃったよ」

あのですねぇ・・・。

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◆手に持つこと
 焼き物は素材で分ければ
陶器などの「土もの」と
磁器などをさす「石もの」になり
私は冷たい飲み物は石ものがいい。

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淡く青が浮かぶシンプルな中に
きりっとしたものが流れている。

 流石「青磁の小坂」!!
これ頂きます。

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 「いま焼いてるのみてよ」

 今日も下の仕事場で
2時間も過ごしてしまった。

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「えっ 帰んの
   今度家に呼んでよぉ」

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 是非小坂さんの器で
ウチで一杯やりましょう。

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             人もわれもその夜さびしきビールかな  鈴木真砂女