猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の日々遊山 ごはんのこと

飯を焚く

 最近山で見かけなくなった「飯盒」
飯盒で飯を炊くこと炊爨(すいさん)と言い
その形には米を炊く知恵が詰まっています。
◆河童流炊爨
 河童流炊爨は以下の通りです。
 1.水加減は「洗い米で見た目同量」
 2.強火で炊き始める。
 3.沸騰したら弱火に落とし5分
 4.更に火を弱めとろ火で10分
 5.ひっくり返して15分蒸らして完成。
  (急ぐ時は蒸らし5分程度でも食べられます)

 “ひっくり返す”のは
底が焦げ付くのを防ぐのと
機密性を高めより良く蒸らす為で
そこに蓋の形の意味があります。

◆焚火炊爨
 そして米をもっとも美味しく
炊きあげるのは「焚き火」です。
それは「熾火(炭火)」が作る
「遠赤外線」の成せる技。

 炎が程よい「お焦げ」を作り
遠赤外線でふっくら糖度が上がり
旨みある香ばしい飯が炊きあがります。

◆おむすびの価値
 コンビニのおにぎりは
具の分をひくと100gで100円位
米は2.1倍のご飯になるので
お米換算約47gとなります。

 普通のお米で5kgで 2,000円前後
魚沼産コシヒカリで5kgで 3,600円前後
コンビニおにぎりは5kg換算で 10,000円を超え
アルファ米は100g280円で 14,000円となります。

 “おむすび”の三角は山の形で
自然信仰を表していると言われ
“御結び”の語源は「自然と人を結ぶ」
そして「母と子を結ぶ」意味であるとも言われます。

       「おにぎりと竹とんぼは買うまいぞ」 秋岡芳夫