猿板

遊山黒子衆SARUの記録

あやとくんと秋葉さま 心のこと

ロウバイ香る

 色彩の乏しい山間の冬の風景に
ロウバイが鮮やかな黄色と香りを添える。
土佐ではこの祭りの頃が最も寒く
秋葉さまを境に春が来ると言われています。
◆温めてくれたこと
 今期一番の寒気が訪れたこの日
訪れた人々を温めてくれたものは
里人のおもてなしの心でした。

◆心に触れること
 「冷やいねぇ。お茶をどうぞ。」
近隣の旧池川町のお茶は全国区。

地元のお店からヨモギ饅頭を焼く香りや
大鍋で焚く猪汁の香りが漂ってきます。

そんな里の山で育った柔らかい猪肉は臭みなく
うどんに盛られた地の山菜の香りは高い。

◆祈る心のこと
 ふもとの岩屋神社から約3キロの山道を
練りがご神体を担ぎ上げる所が秋葉神社

私の祖先もそして里の人々により祀られ
長い年月護り見つめてきた神様。
そんな神様に手を合わせ頭を垂れる心を
いま混迷しつつある日本の次世代に伝えたい。

そんな故郷神社には火産霊命が祀られ
私達は毎年防火のお札を頂いて帰ります。

◆いよちゃんからのメール
「あやとにとっておっかないと感じることがあった反面
 祭りを見に行ったからこそ経験できたことも沢山あり
 帰宅後はあのグズグズが嘘のように
 「すごい楽しかった〜!」と話をしてくれました。」

怖く感じるのは想像力が働いている証拠。
 「脳と心は苦労して成長する」
好奇心で恐怖心を乗り越たあやとくんの心と脳は
ここで確実に成長したと私は感じました。

                     臘梅の蕾の数が花の数  倉田紘文