猿板

遊山黒子衆SARUの記録

あやとくんと秋葉さま 心踊る時

晴れ舞台

 雪が覆う祖先たちが作り上げた風景の中を
ずっと護り継がれた男達の行列が今を練り歩く。
◆先槍と露払い
 竹を振って大きな音を立て
練りが通る道を空ける赤い顔は
練りの露払いを行う「鼻高」

唯一その前を歩くことを許されるのが
ひょうきんな仕草でお守りを売る「油売り」。
この先槍が現れ練りの到着を告げてくれます。

◆大地を揺らす
 太鼓を担ぐ赤い狐と狛犬を引き連れた
16名で担ぐ約1トンの神輿が現れる。

この山間の細く急な斜面を担いで回り
立ち寄り先では激しく神輿を揺らす。
その激しさと重量は肩に食い込み
屈強な男達でも顔を歪めていました。

◆天に投げる
 防火の神さま秋葉祭りのメインイベントは
火消し装束を纏った若者が鳥の様に舞い
長さ7mの毛やりを投げ合う「鳥毛ひねり」

 狭い山道で遠く高く投げ華麗に受け取るには
全身の筋力以上に度胸と技量が必要です。

 「よお取った!!」  「決まった!!」
どよめきと拍手がわき上がる
まさに男の晴れ舞台。男前の見せ所です。

◆幼い瞳
 次世代の男前を目指す子供達が
太刀踊りを舞いながら後に続く。

最初は帰ろうと愚図っていたあやとくんも
いつのまにかこの祭りを遠くからなら
観ている事が出来る様になっていました(笑)

                           空高く風音はしる建国祭  太田鴻村