猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2010三嶺紅葉遊山 移りゆくとき

山の朝明け

 四国の山の頂で迎える朝。
天幕はいつも静寂の中にあり
それは辺境の島のならではの
贅沢だと思っています。
◆目覚めのとき
 次第に明るくなり現れた雲が
朝の風と共に山頂を静かに流れ
今朝の一期一会を見せてくれました。

◆朝のひととき

 身も心も引き締まる静かな朝
そんな一時には質素な食事が良い。

◆かえるとき
  秋の夕日に  照る山もみじ
  濃いも薄いも   数ある中に

  松を彩る    かえでや蔦は
  山のふもとの すそ模様

  谷の流れに  散り浮くもみじ
  波に揺られて 離れて寄って


  赤や黄色の  色さまざまに



  水の上にも   織る錦



                    紅葉(こうえふ)にあたらしき紺空にあり  伊藤敬子