猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんの花巡礼「剣山の紅葉」 錦色の道

落葉のみち

 不安定な気象条件下にある
温帯の島国で生きて来た日本人は
その自然の変化に美を見いだしてきた。


 たとえそれが厳しい冬に向かう
寂しい風景であっても
それを美しいと感じる感性を養い
宝として継いできた様に感じています。



  秋の夕日に 照る山紅葉
  濃いも薄いも 数ある中に



  松をいろどる 楓や蔦は
  山のふもとの 裾模様



  渓の流れに 散り浮く紅葉
  波に揺られて 離れて寄って



  赤や黄色の 色さまざまに
  水の上にも 織る錦
                  高野辰之作詞 岡野貞一作曲



 四季の変化があり
また地球の大きな気候変動の中にあり
目の前の風景がどんなに変わろうとも


        


それを自然として受けとめて
共に生き美しいと感じる心は
いつまでも流れ続けて欲しいと思う。



                     形見とて何か残さん 春は花 夏ほととぎす 秋はもみぢ葉    大愚良寛