秋は夕暮。夕日のさして
山の端いと近うなりたるに
烏の寝所へ行くとて三つ四つ二つ三つなど
飛び急ぐさへあはれなり。 =清少納言「枕草子」=
◆一期一会
そして 「乙女心と秋の空」 (笑)
秋の天気は変わりやすく日暮れを前に
女神の頂は雲に覆われてしまいました。
◆庵の中で
避難小屋には数組いらっしゃいますが
今日も私たちだけの貸し切りの頂は
時折テントを揺らす風の音と遠くから届く鳥の声がBGM。
そんな静かな頂で酒と料理に向かい合う一時。
これこそ至福の時だと私は感じています。
◆雲の光
静寂と心地よい酔いにまどろんでいる間に
薄雲の向こうにある月が庵に光を注いでいました。
やがてその雲も静かに北の空に去り
夜半過ぎには満天の星空が現れました。
遠くにある薄雲の光に浮かぶ三嶺の頂。
その西の空を照らしているのは
私の住む街高知の光だろう。
ここはまるで秋の夜の夢の世界です。
秋の夜もそぞろに雲の光りかな 暁台