猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2010三嶺紅葉遊山 抱かれること

庵で乾杯

  秋は夕暮。夕日のさして
 山の端いと近うなりたるに
 烏の寝所へ行くとて三つ四つ二つ三つなど
 飛び急ぐさへあはれなり。  =清少納言枕草子」=
◆一期一会
 そして 「乙女心と秋の空」 (笑)
秋の天気は変わりやすく日暮れを前に
女神の頂は雲に覆われてしまいました。

◆庵の中で
 避難小屋には数組いらっしゃいますが
今日も私たちだけの貸し切りの頂は
時折テントを揺らす風の音と遠くから届く鳥の声がBGM。

そんな静かな頂で酒と料理に向かい合う一時。
これこそ至福の時だと私は感じています。

◆雲の光
 静寂と心地よい酔いにまどろんでいる間に
薄雲の向こうにある月が庵に光を注いでいました。

やがてその雲も静かに北の空に去り
夜半過ぎには満天の星空が現れました。

遠くにある薄雲の光に浮かぶ三嶺の頂。
その西の空を照らしているのは
私の住む街高知の光だろう。
ここはまるで秋の夜の夢の世界です。
   秋の夜もそぞろに雲の光りかな  暁台