四国を代表する山“石鎚山”
懐に四国最大の自然林を持つ秀峰は
四季それぞれに同じ表情はありません。
◆目指すこと
豊かな森は清い川を生む。
石鎚山に源を持つ河川は幾つかあり
高知からは仁淀川から支流面河川に沿い
松山街道R33からR494と霊峰に遡ります。
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今回の登山口はメジャールート
「土小屋」から頂を目指します。
西日本最高峰、深田百名山の表玄関には
県内外から沢山の車が訪れていました。
◆陽樹のこと
標高1,492mからの登りは
高山性の森林帯から始まり
東西に尾根を張る石鎚山は
北と南で植生に違いがあります。
登り初めは日当たりの良い
尾根と南斜面を眺めながら進み
そこには陽を好む常緑針葉樹林の
モミやシラベが笹原と共生しています。
【南尖峰】
◆陰樹のこと
良く踏み込まれた登山道は
頂稜部“東陵”の北側を巻き
【東陵】
ブナ、カエデなどの陰樹帯に入り
森の風景が変わります。
【ブナ】
信仰に守られ伐採を免れた巨木の森は
深山幽谷の霊気を肌で感じる
原生の姿を見せてくれます。
◆秋に向かうこと
その森の足下には
秋を告げる花が咲き
【ツリフネソウ】
小さな森の住人達は
冬の備えに忙しそうです。
【アザミとマルハナバチ】
季節が変化の時を向かえる
霊峰を吹き上げる涼風の中に
秋の訪れを感じました。
水急ぐツリフネソウを置き去りに 大橋敦子