猿板

遊山黒子衆SARUの記録

秋葉神社大祭のこと

秋葉神社大祭

 毎年2月11日の建国記念日
高知県の最深部仁淀川町(旧仁淀村)で行われる
秋葉神社大祭に今年も寄せて頂きました。
◆春を告げる
 200年以上の歴史を持つこの祭は
土佐三大祭りの一つに数えられ
祭りの頃が一番寒いとされ
この日を境に春が来るとも言われます。
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◆練り
 秋葉大祭の見所は
伝統衣装に身を包んだ「練り行列」です。
3つの地区から出た行列は岩屋神社で合流し
旧関所番など地区の要所を経て秋葉神社へと
山の斜面にある集落を下から上に練り歩きます。

 その練りは「お守り」を売り歩く
ひょうきんな「油売り」が前を切り

 天狗面の鼻高(はなたか)に先導され
太鼓や笛、かねの音に合わせて勇壮に練り歩き

みこしも激しく揺さぶられます。

◆鳥毛ひねり
 最大の見ものは火消し装束の若者が
約6・5mの毛やりを投げる「鳥毛ひねり」です。

 この勇壮で美しい「男前振り」に
観客達から歓声と拍手が上がります。

◆太刀踊り
 殿に控える子供達の「太刀踊り」も負けていません。
子供なりに凛々しい表情で太刀舞を演じます。
そして日暮れ前に御神体を神社に奉納するまで
この勇壮な祭りは続きます。

◆心を伝承する
 この祭りは血気盛んな若者達を
長老達が諫め祭りを仕切っていました。
私はその姿に、神を崇め、脈々と受け継いできた
歴史の重さを感じます。

 昨今の祭るもののない「お祭り」の様な「カーニバル」より
わたしは、こんな「祭り」の方が好きです。

 そしてこの祭りが美しい日本の風景と共に
その心がいつまでも受け継がれる事を
心から願ってやみません。
祭りはtochikoに続きます。