猿板

遊山黒子衆SARUの記録

仲夏の三辻の森遊山 日向

                       

 山道が上がった稜線は
風雪が強く土壌が乏しいため
根中で微生物と共生できる
リョウブなどが護っている。

◆忘れられた園地

「暗くなりましたね」

 山道は再び杣人の道にはいり
昭和の頃整備された赤良木園地に降りた。

   Iyo 緑蔭の森へようこそ (^_^)

◆山頂に上がる

 日向の暑さ体験に
頂上にあがってもうや。

  「何事も経験やきね」

                       

 気温は標高100m上がるごとに
0.6度下がり四国は最高2000mでも
平野が34度なら23度だが太陽熱が加わる。

 四国の夏の稜線はともかく暑い。

◆天辺に立つ

「気持ちいい風」

 山頂直下の昭和の園地から
10分ほどで約標高1100mの
三ツ辻山の山頂に上がる。

                       

「風は弱いね」

 今日は気圧の動きが遅いからな。

 遮るものない山頂は陽射しが強く
気圧が下がると紫外線量も増えてくる。

「やっぱり暑いけど」

   「気持ちいいですね」

 彼女たちが持ち寄ったオヤツを
分けてもらって海を眺めて落ち着いた。

                                           

◆森に帰る

 さあ森に帰ろうか。

   「秋風吹いたらまた登ろうね」

 日光浴はそもそも健康増進のためのものだが
過ぎると健康を害するしっかりしたデータは多い。

『過ぎたるは
    猶及ばざるが如し』

 そう言うこと。

僕らは頑張る登山の時期を過ぎた
ゆっくり深く楽しむ遊山やからね。

                 日向ぼこして雲とあり水とあり  伊藤柏翠