猿板

遊山黒子衆SARUの記録

晩春に入る三辻山遊山 里桜

                                                   

 低気圧前線が東の海上に去って
西・東日本を中心に日差しが届く。
薄雲の広がることがあっても
桜の様子を見に行くのも良さそう。

◆空を見る
翌日も気圧配置に大きな変化はなく
太平洋側を中心に日差しが届く見込みで
気温が上がり季節が前進すると見える。

 日本の北に寒冷渦が停滞し南側を
短周期で上空の気圧の谷が通過して
前線が日本の南海上に停滞すれば??
「走り梅雨」もおかしくないよね。

                                                   

 「水張ったね」

 そんな春日和の休日は
tochikoとかよう三辻山を訪れた。

 南国土佐は田植が始まった。

◆山桜の処

 「咲いちゅう 満開や!」

高知市北山を越える山間国道で
鏡川を溯り源流域の森を目指した。

 リベンジしてよかったな。

                 

 毎年この時期山に向かうと
改めて日本の桜の多さを気付かされる。

 「名所に行かんでもえいね」

 名所は江戸彼岸系の
しだれ桜などが人気だけど
僕は開花と競う様に若葉を開く
山桜の淡い色合いが好きだなぁ。。。

               

◆川を遡る

 「水の流れが好き」

 鏡川に添う県道端の咲くらは
競い合う様に短い命を広げていた。

 「桜」の語源は「咲くものたち」

                       

 南方から日本に流れ着いた種を
鳥たちが広げたと言われる咲くらは
永く日本人に寄り添って生きて来た。

 桜と日本人は共生しているかもね。

◆山懐に入る

 「水が要る時やもね」

 山間県道は鏡川を渡り
葛籠折れに標高を上げ始める。

 この前の雨で増水したな。

一茶が詠んだ「村いっぱいの子供」は
咲くらのことのように思えてきたよ。

 春の走り梅雨も喜びだったんだろうな。

                 

 そんな雨上がりの三辻山は
どんな風景を見せてくれるだろう。

                  雪とけて村一ぱいの子どもかな  一茶