猿板

遊山黒子衆SARUの記録

穀雨に入る三辻山の遊山 葉桜

                                                   

 高気圧が日本列島を覆う。
高気圧の縁となる南西諸島は
すっきりしない天気になるが。
四国は日差しが届く穏やかな休日。

◆空を観る
週明けは低気圧や前線が接近し
天気は西から下り坂となる。
低気圧の発達具合によっては
強雨や雷雨となる可能性もある。

 来週末前に寒気が下る。
これから西日本への影響は
少ないだろうが中部山岳以北の
高山はまだまだ気が抜けない。

 

◆川を遡る

 「市内は終わったね」

 桜ながしの雨が過ぎた週末
tochikoとかよう三辻山を訪れた。

 これから桜は深山だろうな。

高知市の北山を越える
山間県道で鏡川を溯り
源流域の森を目指した。

                 

 「まだ山桜は解る」

 山桜の新緑は淡い小豆色。
僕はこの葉桜も美しいと感じる。

 春紅葉がはじまった。

 ソメイヨシノ
   新緑もいいけどね。

                 

◆山懐に入る

 新緑が見え始めたな。

鏡川を渡った山間県道は
葛籠折れに標高を上げる。

 「水も大丈夫やね」

 日本の稲作は水田だから
雪解け水など豊富な時期に
田植をはじめるのは偶然なのか。
それとも人か稲の知恵だったのか。

◆峠に上がる

 「タラがどっさり生えるでね」

伐採跡は絶好の住処になる事は
40年の山歩きで多く観てきた事実。

 奥物部でもお世話になったよな。

                                                   

 そんな春降り始めた三辻山は
どんな風景を見せてくれるだろう。

                  葉桜の中の無数の空さわぐ  篠原梵