猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 森のあしあと

 あの日
かよう道に落ちていた
木の実が少なくなり

 

 見上げる空が
少し広くなったように感じました。

 

 「栃は終わりやね」

 あんなに沢山あったドングリを
探すのが難しくなってきました。

 

 勝負が早い栃の実は
早々とこの森の命に継がれ



 その森の順番が来たかのように
他の木の実も
後に続いていました。

 

 

 

 この子たちが全部落ちてしまえば
森のお祭りも終わり

 

  静かな冬が近づいています。

              よろこべばしきりに落つる木の実かな  富安風生