秋を感じはじめた
古い林道から渓へ下り
奥物部の森に分け入る。
◆渓へ下る
物部川の支流長笹谷は
白髪山とカヤハゲの間を下り
堂床谷から本流に合流する。
谷筋は風の通り道となり
涼しい風が吹き抜ける。
「この橋は長持ちしたねぇ」
これも土石流の度掛け替えられ
里人の現金収入となった。
◆静かな処へ
谷からカヤハゲに登り返す。
今日の寝床はこの山麓の森にある。
のんびり花など撮りながら
普段の倍くらい時間をかけて
森の平坦地ヌル谷のナロに辿り着いた。
「沢の水が伏流しちゅうね」
そうやねぇ・・・
林道が崩れるほど降ったにねぇ。
まあ 休んで行こうや。
◆Mothertree
一息つけて登り始めた森は
最近多くの雨が降ったのに
大地は乾いたままだった。
やはり一時の雨では駄目なんだ。
tochikoの森の母に辿り着く。
「どっさりドングリ
落としちゅうで!」
この老木は春の目覚めも
冬の準備もこの森で一番早い。
この木の下はホント気持ちがいい。
「また休んで行きますか」
こんな調子だから
ちっとも先に進まない(苦笑)
栃の実の落つる力の水の上 菖蒲あや