猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 光の粒

 梅雨らしい天気が続く中
雨の合間を見て歩くかよう道

 

 雲の中を歩くのも良いものです。

 

 時々出会う蜘蛛の巣は
雨の粒を纏い
いつもより白く光っていました。

 

 いつもはうっとうしいと思う雲の巣も
とても美しい姿で
歩みが止まります。


 白い花は
暗い森の灯りのよう

 

 

 昆虫の生きる姿もまた
この森に飾られた一枚の絵のようでした。

 きれいだなぁ 

 

 ゆっくりと枝を伝った雨粒も
葉の先で真珠のように光っていました。

                 滴りのきらめき消ゆる虚空かな  富安風生