猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな日常 結ぶ

 
 その場所は感動するほどの眩しい緑でした。

 

 結んでいた糸も
もしかしたらほどけてしまうかもしれない

 

 力を合わせ固く結んだ結び目が
ほどけないように



 海に向かって流れる川の水も
高いところから低いところに流れるしかないのだけれど
いくつもの支流が集まるように

 大きな流れになるように 
いつまでも枯れないように

 

 百年の歴史を持つ
先人の手によって築かれた水路の道は

       



 田畑を潤す恵みの雨を受け
今も人の関わりによって流れ続けている。

                     濃く薄く奥ある色や谷若葉  太祇