猿板

遊山黒子衆SARUの記録

大暑に入る加持ヶ峰の遊山 晩夏

                                                   

低気圧が東北を通過し北日本を中心に雨が降る。
西日本は日差しが届くが大気の状態が不安定で
局地的に雨雲や雷が発生するおそれがある。

◆空を観る
暑さ極まる大暑に入る日は晴天。
この時期は何かとせわしくもあり
山は午前に限られるが午後の不安定な
天候を避けるにはちょうどいいだろう。

 ここ1週間の気圧配置を観て
「梅雨明けしてる」と思う人いないと思う。
先の梅雨明け宣言は誤報でいいじゃないか。

自然相手とはその様なものだから。

                                                   

◆山を観る

 「この時期は渓沿いがいいね」

今週も南西斜面の奥物部を見送って
北斜面を沢沿いに登る梶ヶ森を訪れた。

 暑さを避ける事は大切だろう。

 例えば青森県北部にある三内丸山遺跡
約5~4000年位前の縄文時代の集落跡だが
今より気温が4℃高く寒さに対する備えがないなど
地球の気候は大きく変動を繰り返した証は多い。

                             

◆川を遡る 

 「ラフティングの人いたね」

 吉野川に沿う国道を走り
支流佐賀山谷川の源流域を目指す。

 楽しい夏休みになればいいな。

 「昨日鰯雲が綺麗やった」

 山並の上に現れた梶ヶ森は
ゆっくり流れる雲の中にあった。

 それも変化の風景だろう。

                 

◆山懐に入る
 吉野川を別れ佐賀山谷川に入る。
恩田の水稲も順調に育っている様子。

棚田は水の流れを読んで石垣を積み
大雨で流れ込まれる土砂で作られる。
先人は災害も恵みとして生きて来た。

                       

 先週は大雨だったが
林道は特に被害はないようだ。

 夏が終わる大暑に入る梶ヶ森は
どんな風景を見せてくれるだろう。

                     遠くにて水の輝く晩夏かな  高柳重信