前線を伴った低気圧が発達し
日本海や本州南岸を北東に進み
本州付近は雨風の強まりに注意が必要。
特に太平洋側は大雨になるかもなぁ。
◆三寒四温
気象では春になる3月に入っても
周期的に強い寒気が四国沖まで下り
2回目の寒の戻りが収まったこの後
また4月頭に3回目の寒の戻りが下る。
上空1500m付近 上空5000m付近
これも寒冷や温暖化などではなく
今年の激しい偏西風蛇行によるもので
現在の科学では明日の予測すら出来ない。
◆雨雲に向かう
季節の変化の風景を求めて
tochikoと通う三辻山を目指した。
朝の高知市は気温16度と暖かく
小雨降る市内から出発だった。
高知の北山を越え土佐山に下る。
鏡川に添った山間部の雲は明るく
前線の雨雲本体はまだ先の様だ。
「桜が咲き出した」
今春四国は冬の雨が少なく
土が乾き開花が2週間程遅れている。
「この雨で一気に咲くで」
◆川を遡る
鏡川に添い源流域に登る
県道沿いの桜も咲き始めていた。
これから河川敷の彩りは
菜の花の黄色から桜色に移ろう。
山間県道は葛折りに入り
高度を上げ山間集落に入る。
次第に雲は暗くなり山間から
白い炎の様に天に立ち昇る雲は
これも私の好きな風景の一つ。
◆思い残すより思い切る
峠に登る毎に辺りは暗くなり
山麓から吹き上げる風も強くなった。
「峠のお蕎麦もお休み」
上がって来たが
この天気で帰ったと言う。
さあ 私らも帰ろうか。
時折吹き上げる風が
咲いたばかりのキブシを
激しく揺らしていた。
また来週会いに来な。
大雨も自然現象だから
避ければ真の姿が見えない。
私達が登り口で見定めることは
快か不快かではなく安全か否か。
けれども今回の雨は
冬の小雨を心配していた
四国のお百姓さんには
待っていた恵みの雨。
私達は遊びなんだから
また来ればいい。
今日は雨の咲くらや
雲の風景で満足すればいい。
春雨のあがるともなき明るさに 星野立