猿板

遊山黒子衆SARUの記録

秋霖の遊山 結

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 雨上がりそうにないね。

平野部の朝は晴れないまでも
雨は上がる天気予想だったが
複雑な地形の山は別ものだ。

◆雨の朝
 前線の正確な予想は困難で
予報官泣かせとも言われているが
人生は予想どおりでは楽しくない。

 思い残すより思い切ろう。

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◆昨日は晴れ今日も朝
 ワイズさんの朝食が始まった。
一日の始まりはしっかり食べよう。

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パンはYokoさんが焼いてきた。
私達はそのような「割り勘」でなく
「持ち寄り」でありたいと思っている。

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 私達は帰路が心配なので先に下山したが
ワイズさん達は雨の森の散歩に出かけるという。

 「あとで写真送ってね
    では 行ってきまぁす!!」

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◆ワイズさんの山便り

 「楽しい遊山だったですね。
  あの後天狗の庭をプラプラしていたら
  素晴らしい変化の時に出会えました。
  本当にええ命の洗濯になりました。」

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 単細胞生物どおし寄り集まり
多細胞動物が寄り集まりやっと得た
この安住の地で絡合しあい生きていたら
どんな定めであっても甘受して生きて行ける。

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自分が生きている意味があるのは相手の幸福。
もし愛する家族や愛する友人や恋人がなければ
自分が会いたいと感じる愛犬や猫や鳥でもいい。

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そして多くの命が絡合する山や
海に会いに行くのもいいのではないか。
それが自然の癒やし効果だと感じている。

 さあ 次はどこに行こうかね。

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                    初秋や草をくぐれる水のおと  鷲谷七菜子