猿板

遊山黒子衆SARUの記録

秋霖の遊山 転

                             f:id:kurokoshusaru:20210818135748j:plain

 「知らなかった!」

 近隣の山だけど見えなかった。
囲む樹々が成長し見えづらいもあるが
人はいないと思うと見えない事がある。

◆隠れ家に入る

 「小雨になったね」

今回はこの小屋で前泊して
翌朝傘差しで大丈夫なら
入山しようと計画して集まった。

f:id:kurokoshusaru:20210818135903j:plain

まだ乾杯には早い時刻だが
山の就寝は早いものだから
前倒しして始めようか(笑)

                                         f:id:kurokoshusaru:20210818140024j:plain

◆宴をはじめる
 計画通りじゃつまらない
人生出たとこ勝負が楽しいと思う。
まずはそれぞれが持ち寄った
前菜を並べて宴をはじめた。

f:id:kurokoshusaru:20210818140106j:plain

 「焼き焼き大会やろうや」

人にはそれぞれ備わった運命があり
あらゆる動物や植物もに定めがある。
でもそれは決して不満ではない。

                          f:id:kurokoshusaru:20210818140158j:plain f:id:kurokoshusaru:20210818140236j:plain

◆自分より群の幸せ
 人に生まれようとして
自分は生を受けたのではなく
それぞれの定めを持って生まれたが
この世を経験できたら満足だろう。

f:id:kurokoshusaru:20210818140410j:plain

ただ一つだけ必要なものがある。
どんな辛い定めでも運命にあっても
たった一人でも会いたい人がいることだけで
自分の定めに応じて生きていくことが出来る。

                  f:id:kurokoshusaru:20210818140453j:plain

5億5千万年前に出来た多細胞生物どおしが絡合し
群を作り始めて社会と言う安住の地を造りだした。
寄り集まった生物には自分の相手が必要であって
それがあれば定めに誇りをもって生きて行けるだろう。

f:id:kurokoshusaru:20210818140648j:plain

◆陽が落ちる
 表でお酒を楽しめた空は
日暮れまで雨を待ってくれた。

 さあ 小屋に帰って二次会だ。

                             f:id:kurokoshusaru:20210818140803j:plain

今回は仲間に会いに来た遊山だった。
たくさんお酒を吞んでたくさん笑った。
これだけで終わっても私は満足かなぁ。

f:id:kurokoshusaru:20210818140902j:plain

 さあ
明日のために今日も寝るか。

 みんなおやすみなさい。

                             f:id:kurokoshusaru:20210818140950j:plain

泊まりたる宿はランタン月朧  吉木フミエ