「景色いいですね」
ちょうどお昼だな。
ここで昼飯にしょうや。
◆口福時
今日も料理長はY'sさん。
昭和の私が大好きな袋麺を
彼女らしくアレンジしてくれた。
頂きます。
◆想い切る
さて 下りてみるか。
自然は完全に「中立」で
人間のためにあるものでなく
時に地震もあれば台風もある。
今も自然保護を唱える団体が血税をもって
樹に網を巻きネットを張り鹿を撃っているが
私はこの森に深く入りこの現状を見て
それが何の足しになるのか解らない。
◆先人の目
かつて日本人やアイヌ人は
狼は生き物の数を調整し森を守る
熊は山を歩き回り森を育てる神とした。
特に狼は森を見て食べる数を制限できたが
鹿は餌が無くなって餓死するまで食べ続けるので
狼たちがコントロールしていることを知っていた。
また狼は森の一番奥から生き物を観ていて
病気に罹ったものを直ちに見定め食べるなど
闇雲に襲っていないことも知っていて
それは現在科学的にも確認されている。
そんな自然を成す多くの命は
人間は認識出来ない五感以外の感覚で
自然を感じ考え絡み合って生きている。
私は30年森を歩いてそう感じ始めた。
◆夏の空
「また鳥が種を運んでくるから」
いま奥物部の森がこんな姿になっても
自然はまた時間をかけて絡み合い
新しい生態系を回復すると思う。
そのとおり。
その時間は人間の寿命ほど短くないが
自然から観ればほんの一瞬であって
今の森を何とも思っていないだろう。
もうこの森は
ワイズさんを認識しているよ。
「アサギマダラが帰ってきた!」
さあ
次はどこに行こうか。
夏空へ雲のらくがき奔放に 富安風生