猿板

遊山黒子衆SARUの記録

梅雨明けの遊山 森のこと

裏参道

 鳥居を潜り始まる登山道は
御神体である石鎚山頂へ至る
裏参道」と名付けられた古の道。
◆信仰の道
 標高1,982mの山頂まで続く
13.3Km標高差1,270mの山道は
先人が積んだ石段から始まります。

◆命を継ぐ森
 四国は亜熱帯から亜寒帯まで
多くの植生が生きる遺伝子の宝庫。
この森には温帯から亜寒帯までの
豊かな植生に出会うことが出来ます。

その一本一本の木々は
生き残りを賭けた戦いでなく


             
それぞれが森での役割を果たし
共存している様に感じます。


                
そんな豊かな森は水を育み
沙羅の花流れる湧き水は
冷たくて美味しいものです。

◆天に近づく
 林床に笹が現れ
稜線が近い事を告げ



その時雲が開き木々が輝く。


             
私達はもうすぐブナ達が生きる
稜線の森に飛び出します。




                 濡縁に夕べのひかり沙羅の花  藺草慶子