「あっ!
雨が降ってきた」
レオは準備してきた
オレンジ色の傘を開いた。
◆秋の霧雨
紅葉は晴天下が好まれるが
私はしっとりした風景も好きだ。
また今日は霧の濃さがちょうど良い。
◆雨の恵み
山紫水明 四季折々 瑞穂の国
暑すぎず寒すぎない程よい気温
こんな良い気候の国は外にはない。
また温帯の島国は日本だけで
これほどはっきりした
四季がある国も世界で日本しかない。
いい色じゃないですか。
◆北壁の下から二ノ鎖へ
頭上に北壁が現れる。
死火山である石鎚山らしい風景だ。
石鎚の表参道である
成就コースとの合流点
二ノ鎖場に近づき笹原に出る。
この時の眼下の風景は
変化の訪れを告げていた。
秋の雨しづかに午前をはりけり 日野草城