猿板

遊山黒子衆SARUの記録

葉月の三嶺の遊山 稜線の雲

分岐の道標

 今回は沢に沿って頂に登り
稜線に沿って林道に帰る三角縦走で
道を確かめる事にしました。
◆横断線
 東熊山(カヤハゲ)分岐から
谷に下る横断線に入りました。
このコースは木々の間から
奥物部の稜線を望む事が出来ます。

◆フスベヨリ谷
 この山麓も草木を失い
8年ぶりに歩く山道には
昔の面影はありません。

 平成17年の台風14号
4日間の累計1,219mmの大雨を受け
姿を変えてしまったフスベヨリ谷。

ある程度想像は出来ましたが
このルートを冬期に使う事は
相当の危険を伴いそうです。

三嶺山頂
 崩壊は雨ごとに続いているようで
何度も転石に足を取られながら
1,800mの稜線に這い上がりました。

この日は不安定な天気図のとおり
稜線には積雲が発達し始めていました。

早立ちしたつもりでしたが
昼を回ってしまった頂は
雲に包まれ始めていました。

「避難小屋へ急ごう!」

私たちが小屋に滑り込んだ瞬間
雷鳴が轟き大粒の雨が降り始めました。
   稲妻のわれて落つるや山のうへ  丈草