猿板

遊山黒子衆SARUの記録

祝いの三嶺遊山2009 神の目覚め

夜明け前

 テントにポールの影が浮かぶ。
日の出前に深い眠りから目覚め
そのテントは夜露に濡れていました。
◆化身
 テントから外を覗く私を
西に沈もうとする満月の下で
立派な角を持った牡鹿が観ていました。
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この山に生まれ風雪を耐え
長年生き抜いた威厳を感じる姿は
山の神がこの牡鹿の身を借りて
記念の日を祝ってくれたと思いたい。

◆朝陽
 四国山地剣山系のシルエットが
モルゲンロードに浮かび始める。

この日の夜明けは
剣山から始まりました。

◆目覚め
 朝陽に染まる三嶺
美しい女神の目覚め。

赤い笹のスロープの彼方には
遠く土佐湾が輝いて見えました。

◆この鳥のように
 一生ものの思い出となった遊山。
清々しい気持ちで頂を後にする私達を
今年の子育てを終えたであろう
イワツバメが見送ってくれました。

 幾度訪れようとも
同じ表情はないこの居場所に
私はこれからもずっと通い続けるのでしょう。

           燕が切る空の十字はみづみづし  福永耕二