土佐の桜の名所吾川郡仁淀川町。
里人と共に生きてきた桜たちが
今年も満開の美を見せてくれました。
◆当たり年
これからも続く和宏花巡礼。
今年度かぎりで退職される
和宏さんの門出を祝うように
見事な花を見せてくれました。
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3月に入り急に気温が上がり
どの桜も一斉に咲き始めましたが
開花の後は気温が下がり
今年は花の寿命が長いようです。
◆吾北のひょうたん桜
仁淀川町旧吾川村にある
部落の地名“桜”の由来となった
樹齢約500年、高さ約25mの
“ウバ彼岸桜”の古木です。
見事な姿に似合わない様な
可愛いひょうたんの形の蕾から
「ひょうたん桜」と呼ばれるこの桜は
県の天然記念物です。
◆里に生きる
競争に弱く他の木と共生困難な桜は
公園や学校、墓地など
人が整備した場所に多く
人と共に生きてきた樹木とも言えます。
この500年を生きたとされる古木は
それだけ人の手が加わり
人々の暮らしを見つめて来たのでしょう。
咲き満ちて こぼるる花もなかりけり 高浜虚子
◆里のもてなし
普段は静かな山間の里に
桜が人を呼んでくれると言う
里人のおもてなしは
桜だけではありません。
うどん求道者の天狗もうなる
素朴な蕎麦とお出汁の香り。
道は単純で真っ直ぐが良いですね。