猿板

遊山黒子衆SARUの記録

御在所山遊山09 頂の御霊

結び

 1185年2月平家と源氏が
命運をかけ激突した壇ノ浦で
敗北した平家軍と共に
8歳で崩御された安徳天皇には
平氏の残党と地方に落ち延びたとする
伝説が残されています。
◆天辺へ
 山道は悲運の幼帝
安徳天皇を祀る頂へ。
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林は次第に明るくなり
奉献石が並ぶ先に
鳥居が見え始めました。

◆御山の社
 頂の韮生大山祇神社
先人はここまで荷を揚げ
御霊を納めたのでしょう。

 それはお金や名誉のためでない
ただひたすら祈る純粋な信仰心も
ここに納められているのでしょう。

◆頂
 奥の院の裏に三角点があり
今日の遊山はここで終わり。

長く付き合った相棒と共に
腰を下ろしました。

          
◆帰り道
 身も心も軽くなったのに
いつも後ろ髪を引く山。

その御山の清水が流れ込む
物部川を眺め湯に浸かり
余韻を楽しんできました。

       ほしいまゝ 湯気立たしめて 独ゐむ  石田波郷