猿板

遊山黒子衆SARUの記録

河童の日々遊山 Tibet Tibet

Tibet万歳!!

 昨夜はドキュメンタリー映画「Tibet Tibet」と
ウイグルチベットの14,176kmの旅を共にした
盟友プロカメラマン中島健蔵
写真展とスライド講演に行ってきました。


◆寺に集まること


 副住職が友人でもある“称名寺
阿弥陀如来の見守る本殿での
チベットの事を知ってもらうための集まりに
沢山の方がいらっしゃいました。

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◆中国で思ったこと


 私が健蔵と中国に行った時
そしてtochikoと大陸の真ん中に行った時
漢民族ウイグル人チベット人の民族に関係なく
人々は親切な方ばかりでした。

 ただ強く感じたことは
“お互いのことを知らない”ということ。
いま起きているチベット問題も
中国人一人一人悪いわけではないと考えます。

                         みんなに知って欲しいことがある 

◆今までのこと 
                            photo by Kenzo Nakazima
 1720 チベットは、中国・清領となる。
 1908 スヴェン・ヘディンによりチベットが世界地図に載る
 1912 中華民国成立。清朝滅亡
 1913 チベット独立宣言
 1938 第二次世界大戦始まる
 1945 8月 日本敗戦
      11月 中国・国共の内戦始まる
 1949 10月 中国共産党全土を制圧・中華人民共和国成立
 1950 1月 人民解放軍チベットを除く全土の解放を宣言、侵攻開始
      「ダライ・ラマ及び一部貴族による支配からの人民解放」
 1952 人民解放軍ラサに侵攻、チベット軍区成立
 ポタラ宮殿
 1954 10月 成蔵公路、青蔵公路が完成
 1959 3月 ラサででチベット蜂起
     軍はチベット人87,000人を殺害して蜂起を鎮圧
     ダライ・ラマ14世と共に8万人のチベット人がインドへ亡命
 1962 チベット自治区の僧院と尼僧院の97%
     自治区以外の僧院と尼僧院の98%〜99%が無人化ないし廃墟化
     全チベット6,259カ所の僧院のうち、破壊を免れたのは8カ所
 1964 5月 パンチェン・ラマ10世ダライ・ラマへの支持を公にしたため逮捕
      8月 ラサで中国の政策に反対して学生ら1万人がデモ
 1965 9月 チベット自治区成立を宣言
 ラサ・薬王寺
 1966 8月 文化大革命の破壊がチベットでも始まる
 1968 9月 新疆ウイグル自治区チベット自治区に革命委員会成立
 1971 1月 中国がチベット北東部の州に核兵器を配備
 1979 訒小平チベット開放政策を発表
 1987 ラサで中国支配に反対する2つの大規模デモが勃発。国際的に報じられる。
 1989 3月ラサでの3日間の抗議でもを受け、チベット戒厳令を宣言
      6月 天安門事件
 2006 7月 「青蔵鉄道」(全著1,956km)が全線開通
 2008 3月 チベット暴動。ジョカン、デプン、セラ3大寺院は人民解放軍が包囲。
 ジョカン前広場


◆今のこと
                      注:写真と文は関係ありません。
☆人権にかかること
  思想信条を理由に投獄されています。
 ダライ・ラマ14世の写真を持っているだけで投獄されます。


☆民族の存続にかかること
  政府が入植を奨励しており、
 もともと600万人しかいないチベット人
 700万人を越えた漢民族と比べ少数派になってしまい
 民族としての存亡が危ぶまれています。


☆平等・公平性にかかること
  社会の上層部は中国人が占め
 教育水準の低さや中国語の能力などで、
 チベット人は何かと不利な扱いを受けています。
  私も道ばたで物を乞う人々や
 ストリートチルドレン達を沢山観ました。


☆信仰の自由にかかること
  ダライ・ラマ法王を批判しない僧侶は
 寺院から追放され中国政府が任命した高僧が
 その席に座っています。


☆環境にかかること
  大規模な開発や核によりチベットの自然が危ぶまれています。
 大地震が襲った四川省も貴重なレアメタルの産地であり
 ジャイアントパンダチベットの自然です。


祈りの国 Tibetよ


 たとえ希望が見えない理不尽とも思える運命の中で
それぞれの受け入れ難い苦悩の中にあっても
ほとんどのチベット人ダライ・ラマの教えを守り
“非暴力”を貫いています。

 ダライ・ラマ一行も歩いてヒマラヤを越え
インドへ亡命しました。
 彼らが命がけで守ろうとしているものは何なのか。

 「中華」とは世界の中心に咲く花の意。
世界の指導的立場にある“常任理事国”であり
今、真の大国を目指すのであれば
尊敬される国となってもらいたい。
 私は中国が大好きだから