猿板

遊山黒子衆SARUの記録

店長「南嶺」を駆ける  後編

KEEN

 草原のような皿が峰を後に
「鷲尾山」を目指せば、
風景は再び山林へと変わり
比較的平坦な道にピッチが上がり
私の足音が心地よく響きます。

◆裏山を抜け
 この周辺の森は栗林や竹林など
古くから人々の生活が関わってきた「裏山」です。
かつては薪や落ち葉などを燃料や肥料にする
森林利用が行われてきたようですが
今はこの遊歩道以外に人関わりを感じません。
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◆鷲尾山へ
 やがて最後の急登にかかり
宇津野山から烏帽子山へと伸びる
太平洋に並行した主稜線に至ります。
太ももに堪えますが
「土道」の気持ちよさが後押ししてくれるようです。

 鷲尾山に取り付けば杉の植林に変わります。
土佐藩の薪をまかなった「御留山」の面影は
稜線を越え太平洋側の雑木林に残り
シイの大木達が迎えてくれました。

 宇津野山への縦走路の分岐に着けば、
鷲尾山(290m)山頂はすぐそこです。
 頂きに近づくごとに視野が開け
足の疲労をほぐすように満足感が広がってきます。

◆太平洋に至る
  鷲尾山(290m)の頂からは、
目の前に土佐湾から太平洋が一望です。
江戸以前の有力豪族の物見台や
太平洋戦争時の対空監視所があったほどの眺望は
晴れた日には足摺岬から室戸岬まで見渡せます。

 かつての物騒な時代は過ぎ
今では平和なハイキングの山として
高知市民に親しまれています。
この日も沢山の方がこの眺望を楽しみに来られました。
  私も一息。。。
◆帰り道
 駆け上がって見逃したものがあるかもしれません。
帰りは歩いて風景を楽しみながら下ることにしました。

 舗装道のランでは得ることが出来ない
不思議で心地よい疲労感を楽しみながら

                次はどこ行こうかなんて考えながら・・。