山道は薄暗い植林を下り
鷲尾山へ登りが始まる鞍部に降りる。
ここには誰かが作ったベンチがあり
休憩するにはちょうどいい。
◆最後の登り
高知市南部に横たわる南嶺。
そのほぼ中心にある鷲尾山は
土佐藩の薪を賄うお留め山であったが
今は戦後に植えた杉山になっている。
鞍部からの登りは急登があり
降雨などで洗われた箇所には
ベンチを作られた方だろうか
木段が作られている箇所があった。
◆稜線に乗る
単調な植林を登り
宇津野山から烏帽子山まで
東西に並ぶ南嶺の主稜線に上がれば
南国らしい照葉樹の森がある。
さあ山頂は
もうすぐそこだ。
◆山頂に上がる
家から歩いて2時間で登る
鷲尾山山頂は南側に視野が開け
眼下に土佐湾から太平洋が広がる。
◆かえり道
一息つけたら
ゆっくり下って家で昼にしよう。
「こんにちわ」
帰る道すがら
独りで登る高齢の女性に会った。
「私は80を越えましたよ」
私もその歳になって
この山を楽しむことが出来るかなぁ。
ただいま。
秋晴の何処かに杖を忘れけり 松本たかし