西赤石山に続く峠直下の「歓喜抗」
この一つの穴から住友財閥は始まり
この山が産出した豊かな銅資源が
日本を支えたことに間違いはありません。
◆変化の時
私が「サボった」稜線から
四国ではこの山域しか観る事が出来ない
貴重な高山植物の風景の報告が
和宏さんから届きました。
◆蘭塔場
自然が生み出した人の関わりにより
山を覆っていたであろうブナの森は失われ
この山域の生態系は大きく変わりましたが
四国ではあり得ない風景をもたらせました。
しかし今この山域では
ガレ場に強い植物を鳥が運ぶなどして
自然の摂理に従った植生が
根を下ろしはじめている。
この人が貴重と思う高山植物も
やがてはコメツツジなどこの気候にあった
植生に還って行くと思います。
そんなこの山には
人の関わりなど関係無く
太古から繰り返して来た
自然の営みがあるだけのこと。
「災害」 「自然破壊」 「自然保護」?
その様な人の感傷など全く関係なく
自然は「淘汰」と「生き残り」を繰り返す。
ただそれだけのことだと思っています。
春雨のあがるともなき明るさに 星野立子