猿板

遊山黒子衆SARUの記録

店長が行く 白髪山の楽しみ方 後編

登り口

 登り初めから歩幅に合わない階段が続きます。
改修もされず水が土を洗い、
障害物のようになっている箇所もあります。
皆さん想いは同じなのでしょう、
階段を避けて縁を歩くため道が広がっています(苦笑)
山の階段は木の根ぐらいで良いのかもしれませんね。

 そんな登山道が標高1,500mに達する頃、
ダケカンバが現れます。
寒さに強い木で防寒のために油が多い樹皮は、
焚き火の良い着火剤になりますよ。

 風に強いモミが多くなると、
稜線に達したことが解ります。

この様に木の特性を理解すれば、
標高や地形などを判断するヒントにもなりますね。

 樹林帯を抜けると四国らしい笹原に飛び出し、
特に今日は秋の澄んだ空気が気持ちよく、
抜けるような青空で迎えてくれました。

 視野が開け来た道を振り返ると、
紅葉していたことに気づきます。
見上げる逆光では見えなかったのでしょうね。

 前に目を向ければ広い笹原。
私の大好きな四国の風景です。

 秋の風を感じながら、
「気持ちよい」しか感じませんでした(笑)

 登り初めて一時間足らずで登頂。
そのピークのすぐ向こうに、
お目当てのテラスがあります。

 山の北側に突き出すように飛び出た、
タタミ6畳位の平らな岩のテラスです。
どうです良い景色でしょう。

 紅葉の盛りには少し早いようですが、
上からのぞき込んだ紅葉はまずまずのようでした。
手軽に登れてこの眺望は四国では中々ありません。

 でも白髪山は名峰「三嶺」への通過点とする人が多く、
2時間ぐらいのんびりしたのですが、
縦走路からはずれたこのテラスを訪れる人はいませんでした。
もったいないと思いますが、
その分私はゆっくり出来たのでそれは良しとしましょう。
 さあお弁当食べて、
秋の涼しい風を感じながら、お昼寝しましょうか(笑)

 我々は登山ではない遊山を目指しています。
これからも頂だけに拘らず、
気持ちよい場所を求めていくのでしょうね。

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