猿板

遊山黒子衆SARUの記録

一回目の雪山 其の二

kurokoshusaru2005-12-12

 登山道の雪は軽く膝を越える状態が続く上に、
営林署が設置した木の階段が行く手を阻みます。
 この階段ですが、歩幅に合わない上に、
流れてくる水をせき止めるため、
周りが掘れ込んで、正にハードル状態になっています。
公共物の設置者には管理義務が発生します。
この当初の目的と反し通行阻害物となってしまった階段の
今後改修するなり、撤去するなりの措置を期待します。
 そんな雪に隠れた障害物に苦戦しながら、
やっと森林線を越えたあたりから更に雪は増え、
吹きだまりは胸まで達していましたが、
天候に恵まれたこの日の風景は美しい過ぎました。
誰も踏み入っていない、正にサラサラのバージンスノーが白髪山を覆い、
お日様を浴び銀色に輝く風紋(風が雪の上に作る模様)
の向こうには、遙か土佐湾が輝いていました。
 でもこの新雪ラッセルに苦戦しています。
降ったばかりで、居場所が定めっていない雪は、
踏んでも、踏んでも流れて、正に蟻地獄状態です。
一進一退を繰り返し、体力が確実に奪われながらも、
何だか楽しく感じてくるのは何故でしょう?
山に取り憑かれた者の悲しい性なのでしょうか・・・。