猿板

遊山黒子衆SARUの記録

一回目の雪山 其の三

kurokoshusaru2005-12-13

 無雪期であれば
登山口から1時間もあれば着く白髪山に、
思わぬ新雪の壁に苦戦し、
後半はザックを置いてパートナーと交代しながら、
空身のラッセルで進みましたが、
結局3時間もかかって到着。
実はこれほど雪があるとは思っていませんでした。
もう少し雪が落ち着いた方が登りやすい様です。
 でもここに来て初めて
目指す女神三嶺が、目の前に現れます。
「美しい・・・。」
まだ何人をも寄せ付けていない
純白の衣装をまとったその神々しい美しさは、
私のつたない言葉では表現のしようがありません。
 まぁ、ひとまずザックを下ろし、
SARUのメンバーにメールで状況を報告し、
美しい眺望を眺めながら、
お昼の一本にしましょう。
 幸い無風の幸運な休日に、
頂上でおむすびをかじりながら、
日向ぼっこをしていると
ラッセルでかいた汗が、
強い日差しでみるみる乾き、
とても気持ちのいい一本が出来ました。
 実は、この頃から三嶺登頂には暗雲が立ちこめていました。
でも、テント泊装備は持っています。
ここがテントのいいところです。
雪があればどこでもビバーグ(キャンプ)出来るんです。
よっしゃ!いけるところまで行ってみよう。
 さあお腹も気持ちも落ち着いた。
又、三嶺に向かう稜線を歩き始めましょ!