猿板

遊山黒子衆SARUの記録

仲秋に入る加持ヶ峰遊山 秋風

                                                   

 祖先が真理を求めた
大岩に架けられた鎖場を登り
真の清水出流森を目指した。

◆滝頭に上がる
 真名井の滝の滝頭にも
もう一つの滝があり季節ごとの
掛け軸の様な風景を見せてくれる。

 秋が見え始めたな。

◆鎮めること
 いつもいい風が吹く
大岩の頭の一つに建てられた
東屋でいつも一休みしている。

                             

 「小腹にどうぞ」

 鳥取の友人が毎年送ってれる
二十世紀の甘みと酸味が気持ちよく
汗も疲れも拭い取ってくれる様だ。

 この心と身体を鎮める時こそ
温かい人生にとって大切なものと思う。

    いつもありがとうね (^_^)

                             

◆森の中のもう一つの森

 「ここも蟬は終わったね」

 東屋で心を整えてこの森の
まほらと感じる渓谷に降りた。

 渓のせせらぎは澄んできたよ。

 「水も多いし風も涼しいね」

   人の一生で
  自然に親しむということほど
  有益なことはありません。

                                     

  人間はもともと自然の一員なのですから
  自然にとけこんでこそ
  はじめて生きているよろこびを
  感ずることができるのだと思います。

  自然に親しむためには
  まずおのれを捨てて
  自然のなかに飛び込んでいくことです。

  そしてわたしたちの目に映じ耳に聞こえ
  はだに感ずるものを素直に観察し
  そこから多くのものを学びとることです。

                 = 牧野富太郎

◆かえり道
 今回の台風10号のマスコミの報道に
僕はひどいと言うより見苦しさを感じた。

                 

 確かに上陸前の935hpは強い台風だが
気象庁が真面目に計算し示した上陸したとたんに
985hp以下(弱い台風)に弱まる予想を全く無視して
伊勢湾台風クラスで日本列島を縦断する」と報じた。

 

加えて「8月総雨量が1日で」と報じたが
日本の平均降雨日は月に3日(72時間)で
それが1日で降ることは珍しことではない。

                                                   

また連呼する「ゲリラ豪雨」はマスコミ用語で
気象庁は「局地的大雨」「集中豪雨」と言う。

       ※「気象庁天気相談所」確認済み

 「正しい判断は正しい知識で得られる」

 真面目な国民の恐怖を煽るだけでなく
国民が我が身を護る正しい判断のための
正しい情報と知識を広く伝え繫いでほしい。

                 

 「朝夕涼しゅうなったね」

     「高知もでえ」

 暑さ寒さも彼岸までやから。

   いただきます (^_^)

                    秋風やしらきの弓に弦はらん  去来