猿板

遊山黒子衆SARUの記録

大寒に入る家から遊山 寒椿

                                                   

 低気圧が四国南岸を東進する。
西日本は雨が降り東日本へ広がる。
雨風の強まりに注意が必要だ。
また東日本では内陸部で雪が降る。

◆空を観る
 翌日本州南岸を低気圧が東進
東日本を中心に広く雨や雪が降り
甲信地方や関東北部内陸山沿いでは
積雪の急増に注意が必要だ。

 この後大寒に入る日本には
今年最も強い寒気が流れ込み
平地で雪になる1500m-9℃の
寒気が四国沖まで降りてくる。

 

この後寒さが底を打つ
旧正月までが高山では
最も危険な時期に入る。

                                                   

◆家から登ること

 「気温もいい感じ」

 山の手強い時期の足腰鍛錬に
tochikoと家から縦走に出掛けた。

 雨も大丈夫そうだな。

今冬四国の高山は雪が少なく
ラッセルの必要がなかったが
それも偏西風の蛇行の結果で
40年ふり返っても珍しくはない。

                 

武家墓所
 家から歩いて15分
高知市を南北に分ける
南嶺の北端に筆山があり
この石段から山道が始まる。

筆山は土佐山内家歴代藩主と
その家臣達が眠る山でもあり
他国で観られない質素な佇まいに
慎ましく生きた武士道を感じる。

                       

◆落葉照葉樹の森
 そんな武家墓所を覆う
照葉樹林は春に落葉するため
冬も葉が茂り鬱蒼としている。

 「ウエアばっちし!」

 雨上がりは涼しく
凜とした空気が気持ちいい。

 ここは冬向きの山だろうな。

 「早咲いたろうか?」

冬のうちから咲き出す椿を
寒椿・冬椿と呼んでいる。

 寒椿って言うものか。

                                                       

 「筆山上がるろう」

近道していこうやか。

                   齢にも艶といふもの寒椿  後藤比奈夫