猿板

遊山黒子衆SARUの記録

立冬の三辻山遊山 初雪

                             

 「本降りになったね」

 今日も静かな登り口の
気温1度は12月の気温だろう。

 カメラ出しづらいなぁ。。。

◆分け入ること

 「ぼた雪やね」

南国の冬はゆっくり結晶した
この大粒の湿雪から始まる。

 これも一期一会だろう。

◆林道のこと
 三辻山への山道は
昭和の頃廃坑となった
鉱山への林道から始まる。

           

 「新しい雪やね」

夜明け前から降りはじめた雪は
冬でも葉を茂らす杉檜に守られた
葉や枝におとなしく乗っていた。

 

 林道の果てには
降り続く雪が見えていた。

 これが僕らの初雪
  今年も冬に入ったな。

                       

◆植林のこと
 山道は林道を別れ
杉檜の植林から始まる
工石山への登山道に入る。

 「クロモジは綺麗なねぇ」

 日陰を好むクロモジは
小さな薄緑色の集合花も
葉の下に隠すように咲かす。

                       

 そんな目立たない低木も
葉を鮮やかに染め地に落とす。

 いい色合いやなぁ。

◆二次林に入る

 「鳥が鳴かんね」

 植林を過ぎた山道は
人が公園整備したのち鳥や風が
運んだ種が根を張った二次林に入る。

 二次林での主役はツツジ
守ってくれた高木が落葉したので
色づいた小さい葉に雪を乗せている。

 

 鳥もどっかで
    丸まっちゅうろう。

                 

 「杖塚上がるろう」

風と雪の吹き方見ろうや。

                   命ありて見る初雪の新しや  樋笠文