数年越しの約束が叶う日
楽しく案内していただきながら歩く
道の下からは
静かな波の音が聞こえてきました。
向かう先に山が見えない
普段出会うことのない景色でした。
そして周囲5km程の小さな島にも
人の暮らしが息づいていて
そこに島の自然を自由に表現するような
アートが点在しています。
一番会いたかった「歩く方舟」は
島の縁をなぞるように歩いた先にありました。
「高松市に向かってるようですね」
静かな瀬戸内の海は
文化を運ぶ水のよう
灯台に向かって降りるという道と
海を守る光のシグナルを支える姿は
穏やかな瀬戸内の海を表しているようでした。
わが影の木々に睦(むつ)みて山始め 加藤憲曠