家から1時間足らずの登り口
気温℃6で今日も駐車は私達だけ。
この時期としては平年並みだろうな。
◆分け入る
「木洩れ日が変わった」
山道は旧鉱山の林道から始まる。
気象の世界では3月から春に入り
陽も高くなり陽射しも強くなる。
◆人工林
林道から工石山登山道に入り
山道は薄暗い杉檜の植林を登る。
「黒文字の芽が開きゆう」
日光と土壌が乏しい植林帯にも
日陰を好む中低木が根を張って
残葉の中で越冬芽が膨らんでいた。
◆自然林
木洩れ日の植林を抜け
伐採から回復した二次林に入り
春の陽射しの温もりを感じる。
南に向き日当たりが良い
森の中低木の芽吹きは早く
陽に葉を広げたものもいた。
今年は芽吹きが遅いかな。
◆囀るもの
「ヤマガラ!?」
鳥の囀りに囲まれる。
この若い森の木々の背は低く
影が枝から枝へ見え隠れしていた。
「巣作り始まったろうか」
囀り方も冬と変わり賑やかだ。
呼び合いゆうろうかねぇ。
「杖塚行くろう?」
今日は杖塚も頂上も行くで。
ここのツツジは春紅葉かな。
美しく木の芽の如くつつましく 京極杞陽