「太い木の下は
なんちゃぁ生えんぞ」
お世話になった奥物部の杣人が言っていた
足元には秋に落とした実が
冬を越し根を張り一年生に育っていました。
可愛いけれど木には育たない
毎年沢山の一年生を見送ってきたもね。
人間の感情なんて関係ないところで
森は共に生きている
大好きな栃の懐に抱かれる場所
そしてここでも花吹雪に出会えました。
小さなどんぐりから数百年生きた堂々とした姿
空に大きな穴が開き光が届く世代交代は
まだまだ先のようです。
橡の花貴船といへばこぼれけり 後藤夜半