猿板

遊山黒子衆SARUの記録

春雨の奥物部の森 起

                                                 f:id:kurokoshusaru:20210404163707p:plain

 四国は北西から前線が南下
西から低気圧の影響を受け始める。
前線の通過でやや冷たい空気が南下するが
前週末の様な春の嵐にはならないだろう。

◆雨の休日
 この頃の雨は森には恵みで
木々の芽吹きや開花がすすむ。
そんな変化の風景を期待して
tochikoと奥物部の森を訪れた。

f:id:kurokoshusaru:20210404164511j:plain

物部川

 「まだ霧雨やね」

 物部川を溯り源流の森を目指す。
雨雲本体はまだ西にあるようだね。

      f:id:kurokoshusaru:20210404164615j:plain

 奥物部の森は雲の中にあるが
雲は明るく狙った風景に出会えそうだ。

f:id:kurokoshusaru:20210404164727j:plain

◆上韮生川
 大栃から物部川を別れ
支流の上韮生川に入った。

      f:id:kurokoshusaru:20210404164816j:plain

 「日本的な風景やね」

山並の合間から白い炎が立つ
私の好きな風景だ。

f:id:kurokoshusaru:20210404164946j:plain

 シャガが咲き始め晩春入りを告げる。

山野に自生するアヤメ科の多年草の花。
花は直径4~6㎝葉は剣状で扇状に広がる。
古い帰化植物で三倍体のため種子が発生しない。

                             f:id:kurokoshusaru:20210404165038j:plain

◆山懐に入る
 万物が若返って清々しく
さまざまな花が咲き乱れる
二十四節気清明に入った。

f:id:kurokoshusaru:20210404165307j:plain

 最深集落久保影にも
若葉の色が見えはじめた。

                  f:id:kurokoshusaru:20210404165404j:plain

 「鵺(ぬえ)やっ!」

 地を這うトラツグミ
私達に驚いて枝に飛び上がった。

 飛べるがやねぇ(笑)

f:id:kurokoshusaru:20210404165511j:plain

 上韮生川を渡り西熊林道に入る。
山桜咲き始めた奥物部の森は
どんな風景を見せてくれるか。

f:id:kurokoshusaru:20210404165609j:plain

                  射干も一期一会の花たらむ  石田波郷